税理士とは、文字通り税金に関する仕事、すなわち「税務」について全般を請け負うことのできる資格であり、なおかつその資格を有して業務を行っている人たちのことを指しています。
「消費税」や、お酒を購入することで自動的に追加される「酒税」などは、あまり意識することなく支払っているかと思いますが、所得税や贈与税などの税金は、自動的に支払われるものではなく、年度末の確定申告などで申告して支払うのですが、この申告には日々の記帳、計算などが欠かすことができず、これらが総合して税務と呼ばれています。
また、企業会計には「税務会計」や「財務会計」と2種類あるのですが、税金の掛かる収入については税務会計に含まれます。
税理士は、これら税務全般を仕事の範囲としているのです。
税理士になるためには、資格の取得が必要です。
まずは税理士試験を受験するのですが、その受験にも資格が必要です。
基本的には「大学において税務や法律を学ぶ学部で一定以上の単位を取得し、その上で卒業している」あるいは「公認会計士試験の一部試験が合格済み」や「司法試験合格済み」であるか、それ以外には「税理士や弁護士の職務補助の仕事を2年以上継続して経験しているか」といったものが受験の条件です。
税理士試験に合格すると、税理士を名乗ることができます。
合格後は、税理士事務所に所属して仕事をするか、独立開業して税理士業務を行うか、といった道が待っています。
概ね、数年以上事務所で業務を経験してから独立開業する人が多いようです。