「公認会計士」とは「税理士」と並ぶ「八士業」のひとつで、その社会的な責任の重要度、資格試験の難易度などから有名な国家資格であると言えます。
「公認会計士」の仕事は「監査業務」と言い、企業が作成した財務諸表を第三者の立場で評価することを監査と言います。
この「監査」は、一定以上の額の資本金や負債を計上している企業の義務であり、従って、公認会計士の仕事相手は大手企業が多くなります。
公認会計士は、マークシート方式の「短答式」をまず受験し、それに合格した人だけが「論文」の試験を受け、合格を目指します。
ただ、試験合格後もすぐに一人前というわけではなく、その後2年間、会計士のもとなどで監査業務補助の仕事に就き、その後諸々の補修を受講し、最終的に修了考査に合格して、初めて「公認会計士」を名乗れます。
「公認会計士」と「税理士」は、どちらもお金に関する言葉が資格の名前にくっついているので、何か似た仕事をしているのかな、と考えている方は多いかもしれませんが、似ているところとまったく違う部分がそれぞれあります。
まず「税理士」は、先に記したように資格試験に受験条件がありますが「公認会計士」は受験資格は一切なく、たまに「高校生で公認会計士合格」がニュースになるように、年齢制限もありません。
また、公認会計士の資格試験は「経営学」や「税金」や「会計」に関する法律ほぼ全てが出題範囲であるというその広さが、税理士よりも試験が難しい要因となっています。
更に業務も異なります。
税理士は税金に関する相談や業務を請け負いますが、公認会計士は「中立」の立場で、企業に対する監査業務を行うことが仕事です。当然、名前を出して監査に対する責任を負います。